2010年9月18日土曜日

地震⑭
















2日に1度くらいは、カイアポイへ行っている。
街も、だいぶ落ち着いてきた感じがする。
カイアポイで、被害に合った家は多いが、家を失った人は、
約1割なので、あとの9割の人は、通常の生活に戻ってる。
ゴルフ友達やママ友達で、被害にあってない人は、
完全に元の生活に戻ってる。
被害に合った人とあっていない人の温度差は・・・大きい。
同じカイアポイに住んでいても、地震に関する情報量は、
直接被害に合っているか、いないかでも違う。
現時点では、誰も何もわかっていない。
ただただ、政府の発表を待っているだけ。
私達は、ラッキーな方かもしれない。
被害が大きい分だけ、保険屋とも政府の人(EQC)とも
既に会うことが出来たし、ある程度の査定も進んでいる。
だから、貸家を探すとか、家財道具を運び出すとか、次のステップへ進める。
でも、被害が少ない人は、まだどちらとも連絡が取れない人が多くいる。
被害が少ないとはいえ、修理も必要だし、
余震がかなり多く、また大きいので、余震によって、
家の被害が大きくなっている家もある。
みんな、ただただじっと待っている。
昨日、家に行った時、本当は、赤紙なので入ったらいけないけど、
家に入った。
息子くんは、自分の家と分かるのか??
嬉しそうで、はしゃいでいた。
でも、もうここには住めないんだよ。
庭の桜が、咲き始めていた。
この桜も、なくなるんだよ。
ちなみに、カイアポイのデパートもなくなるし、
ニューワールド(スーパー)もなくなる。
花おばあちゃんの家もなくなります。
キツイ・・よね。
花おばあちゃん、今年80歳になるのに・・。
あの家が最後の家の予定だったのに・・。
時間が経つと、気持ちも疲れてくる。
昨日、隣のディックは、
【もう、この同じ土地に家を建てる気力がない。】と言い始めた。
ディックは70歳過ぎてるし、家を建てるのは、結構疲れる。
気持ちは・・分かる。
私達は、少しずつ今後のことを話し合える余裕が出てきた。
ただ、土地が使えるかどうかも分からないし、
使えない場合、いくら政府がお金をだしてくれるのか分からないから、
何も具体的なことは、話し合えない。
わかっているのは、確実に資産は減り、同じ大きさの家は建てれないということ。
ま、現時点では、本当に何もわからない。
今は、特に失望することもなくなったけど、希望もない。

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